耳鳴りのキーンという音の本当の原因とは?片耳の場合は?
2018/03/01
若者にも最近増加していると言われる「キーン」と鳴る耳鳴り。
実は日本人のうち10~15%の人がキーンやジーンといった音の耳鳴りを感じているとも言われています。
キーンという音は周囲で何も音がしていないのに音がしているように感じる場合と、実際に体内の音が聞こえているという場合があります。
みんなが感じている”キーン”とは一体どのようなものなのでしょうか?
中には片耳だけキーンという音がするという場合もあります。
今回は「キーン」と音の鳴る、耳鳴りの種類と原因、片耳の耳鳴りや病気との関連性についてご紹介します。
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耳鳴りの分類
耳鳴りは音の鳴り方や度合いによって、いくつかのタイプに分類する事が出来ます。
耳鼻科へ行ったのに悪いところは無いと伝えられた経験はありませんか?
実際に症状が起きても病院での説明は難しく、上手く伝わっていなかったり心理的要因で耳の中には異常が見られなかったりするケースもあります。
そこで、説明する時に耳鳴りのタイプを自分で分類して説明すると伝わりやすく診察しやすいようです。
分類としては、まず高音性耳鳴りと低音性耳鳴りがあります。
これは、聞こえている音の高さで「キーン」「ピー」等の機械音にも似ているような音は高音と判断します。
逆に「ザー」「ボー」などの音は低音です。
低音は体内の音が聞こえているケースが多いとも言われています。
次に単音性耳鳴りと雑音性耳鳴りです。
文字の通り一つの音が聞こえると単音、複数の音が同時に聞こえると雑音となります。
そして、原因を最も左右すると言われているのが突発性耳鳴りと慢性耳鳴りです。
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突然ある時を境にキーンと鳴り始め前触れも無いようなものは突発性です。
対して半日以上など長時間に渡ってキーンと聞こえる症状を慢性耳鳴りと分類します。
この様にいくつかのタイプに分けられるので自分の症状と実際に照らし合わせてみると自分がどのタイプの耳鳴りなのか分かってきて、医療機関を受診する時もスムーズに症状を伝えられます。
片耳だけキーンと鳴る原因は?
後程耳鳴りの根本的な原因をご紹介しますが、片耳だけキーンと鳴るといった症状を最近よく耳にします。
この片耳だけキーンという音がする場合ですが、メニエール病の可能性がある場合があります。
メニエール病:めまい、耳鳴り、耳閉感、難聴の4つの症状を継続的に繰り返すのが症状とされています。
特にめまいは回転性の激しいもので立っていられないほどのめまいに襲われるといわれています。
メニエール病について⇩
また片耳だけキーンとなる場合のもう1つの原因に自律神経失調症も挙げられています。
これは後ほどで詳しく説明しますがストレスからくるものが積み重なったことが起因します。
このように片耳だけキーンという音がする場合はメニエール病の前兆の可能性も考えられます。
この場合はすぐに耳鼻科に行き医師のアドバイスを仰ぎましょう。
耳鳴りの原因とは?生活習慣や難聴との関連性
キーンという耳の音の原因は生活習慣などの身近なものから、病気など体調に関わるものがあります。
まず、ストレスや睡眠不足、身体の疲労や老化など身近なものが要因となります。
この場合は単に生活習慣を正せば治るケースと、これらの要因だけでなく、更にまた違う原因がある場合があるのでまずは生活習慣を見直して見ることがおすすめです。
ストレスが原因の場合は特に自律神経に異常をきたし、内耳が浮腫むケースがあります。
むくんでいると圧迫され、それにより体内の音が聞こえるということがあります。
そして次に多いのが生理的耳鳴りです。
生理的耳鳴りは特に気圧の変化によってキーンとい音が聞こえます。
例えばエレベーターでの急上昇や急降下、飛行機の離着陸などです。
この耳鳴りは多くの人が経験しているのではないでしょうか?
そして、あまり良くないのですが病気の前兆、あるいは病気が原因になる耳鳴りです。
老化による難聴を含め、難聴になる場合多くの人が耳鳴りの症状を経験しています。
特に難聴になると今まで聞こえていた音が聞こえなくなり、脳が聞き取ろうとする力を発揮しキーンと聞こえる事があります。
また、聞こえなくなった音の周波数が「キーン」という音に変換されて聞こえる場合もあります。
また、違う耳鼻科の病気を患っている人はそれが原因となり耳鳴りが生じることもあります。
何科が正しい?病院の受診のタイミングと病院の選び方
タイプや原因が分かってきても何科を受診して良いのか迷ってしまいますよね?
耳鼻科を受診しても病気等が原因で無い場合の耳鳴りは「異常なし」と判断されてしまいます。
これは、耳の中に異常が見られないということで耳鳴りの原因が耳以外ということになります。
じゃあどうしたら良いの?と不安に思う人も安心してください。
最近では、耳鳴り外来や補聴器外来といった難聴を専門的に診てくれる機関も増えています。
一度や二度ではなく頻繁に耳鳴りの症状がある時や慢性的になり、続くようであれば受診する事がおすすめです。
病気が原因の場合は、特に早期の発見が大切となるので気になる症状があれば早めの受診が大切です。
今回は片耳にキーンと聞こえる場合や耳鳴りの原因、症状についてシェアしてきました。
自分の症状と照らし合わせて似ているタイプや、思い当たる原因はありましたか?
耳鳴りは多くの人が抱えている悩みの一つでもあります。
生理的耳鳴りのように体調には異常無いものから、病気の前兆となるものまで様々です。
また、最近では耳鳴りからストレスを感じうつ病などになる人も増えているほど深刻化しています。
不安な要素があったり、生活習慣を見直しても改善されない場合は早めに医療機関を受診してみてはいかがでしょうか?