オランダのチューリップの歴史 原産地は実は違う国だった!?
2017/06/09
オランダにおけるチューリップの歴史
チューリップの発祥地はオランダでしょ?
と思っている人は多いと思います。実は私も以前まではその中の一人でした。
では、何故オランダはチューリップ大国として有名な歴史があるのでしょうか?
今回はチューリップとオランダの歴史に迫ります。
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チューリップの本当の発祥地と古い歴史
チューリップの歴史はオスマントルコ帝国(現在のトルコ)にあるアナトリア地方で栽培されておりここが発祥です。
六世紀の終わり頃からオスマントルコ帝国内でターバンやアクセサリー、生け花などとして生活必需品として現地の方々に必要とされていました。
また、当時の作品などでも多くのチューリップが描かれている事からもとても親しみ深い植物とされていたことが伺えます。
その後の16世紀頃、当時のオーストリア大使であるブスベキウスによりヨーロッパに伝わるのですがこの時にターバン(tulbend)という意味のチュルバンがあやまって伝わっていったのがチューリップ語源の歴史だと言われています。
オランダへの渡来とチューリップ・バブルの歴史
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16世紀頃オスマントルコ帝国で栽培されていたチューリップは当時のオーストリア大使であるブスベキウスとその友人ウルシウスによりヨーロッパ、オランダへと渡来しました。
ウルシウスはオランダのライデン植物園へ移りそこで育てていたのですが、この評判がとても良く、評判が上がったことによりチューリップ・バブル時代へ突入しました。
当初は1610年代の愛好家たちによる購入、続いて値上がりに興味持った投機家が1634年頃参入し、短期間で莫大な富を得られると噂になり転売なども盛んとなり過熱化しました。
しかし、1637年2月3日に突然球根の価格は暴落しこれにより国内は混乱に陥りました。
これらを、ネーデルラント連邦共和国(現在のオランダ)で起きた世界初の経済事件をチューリップ・バブルと呼びました。
その他にも歴史上に何度もチューリップが出てくるほどオランダの歴史は長いと言われています。
オランダの今の関わり
現在では発祥の地であるトルコと深い関係のあるオランダの国花はいずれもチューリップとして認められています。
また、オランダでは現在も栽培や品種改良は盛んに行われており生産量も多くなっています。
その証拠に日本にあるチューリップの球根も大半はオランダからの輸入物であり、オランダは世界中の国々へ球根を輸出しています。
それに伴い、自他国認めるチューリップ大国として多くの人に知られている上に、国内でもプレゼントの花束で人気を集めているなどとても親しまれています。
オランダの観光地としても、世界最大のチューリップ公園であるキューケンホフ公園をはじめとし、お花を楽しめる様な観光スポットやプランも豊富なほどです。
まとめ
トルコで発祥し、オランダをはじめヨーロッパへ渡ったチューリップですが、日本には江戸時代に伝来してきたと言われています。
日本では「ぼたんゆり」という名称で親しまれ、今でも秋に球根を植え春に花を咲かすよう育てられています。
花言葉でも愛を示すように、オランダでは三人の騎士に求婚された少女が花の精にお願いし、花の姿にしてもらったことから少女の名前であるチューリップと名付いたという民話もあるような愛に関わりある植物です。
色によって違った花言葉があるので調べてみてはいかがでしょうか。
今回はオランダの歴史と共にチューリップを紹介しましたが原産国はオランダではなくトルコだったんですね。
私もトルコに行くまではてっきりオランダが発祥だと思いこんでいました。
是非あなたの豆知識の1つにしていただければと思います。