セミの幼虫期間と寿命とは?
2018/08/02
セミの幼虫期間
子供の頃、セミを捕って遊んだことのある人は多いはず。
せっかく捕ったセミがすぐに死んでしまい「セミの寿命は一週間なのよ。」
なんてことを言われたことありませんか?
セミは土の中で【7年】→幼虫期間、外に出て【一週間】→成虫期間
そう聞かされた人は多いのではないでしょうか?
そんなセミの幼虫期間と生態を見ていきましょう!
Sponsored Link
セミの成長と幼虫期間
セミは[卵→幼虫→成虫]と成長していきます。
メスが枯れ木に産卵管さし込んで産卵し、多くが翌年の梅雨のころ孵化します。
孵化した幼虫は枯れ木の表面まで出て最初の脱皮を行い、土の中にもぐりこみ、地中生活に入ります。
地中では、木の根に長い口吻をさしこみ、木の樹液を吸って生活しています。
ではどれくらいの間幼虫として土の中で生活しているのでしょう。
私たちの身近な種類で幼虫期間を見てみましょう。
・ツクツクボウシ 1~2年 ・ミンミンゼミ 2~4年 ・アブラゼミ 2~4年 ・クマゼミ 2~5年 ・ニイニイゼミ 4~5年 |
よく言われている7年よりはずっと短いですね。
中には最長17年も幼虫期間を土の中にいる種類もいるそうですが。
土の外に出てからの成虫期間を考えると17年というのは少し悲しくなってくるのは私だけでしょうか…
同じ種類でも期間にばらつきがあるのは、栄養状態や気温などによって変化するからと言われています。
Sponsored Link
この5種類だけを見ても分かるように、体が大きくなるにつれて土の中にいる幼虫期間が長いようです。
これは栄養が充分にとれて成長した幼虫から羽化をおこなうべく地上へと出てくるのです。
体が小さいと成長するのがはやく、体が大きいと時間がかかるということです。
セミの寿命
【セミの寿命は一週間】と一度は聞いたことがあるのではないでしょうか?
やっと土の中から出てきたと思ったらたった一週間で死んでしまうなんてかわいそう…。と思いませんでしたか?
でも実は一か月ほど生きていられると言われています。
びっくりですよね!?
それではなぜ成虫のセミの寿命は一週間ほどと言われているのでしょうか。
それは、
暑さに弱い! |
セミは夏の虫!というイメージが強いですが、実は暑さに弱いのです。
樹液をエサにしている! |
セミは木に口吻を刺して樹液を吸って生きています。
このため捕っても飼育が困難ですぐに死んでしまうことからきた俗説だったのです。
まとめ
短命だと言われているセミですが、昆虫の寿命は数日や数週間の種類が多い中、幼虫の期間を含めると3~17年と言われているのです。
なので短命どころか実は昆虫類でも上位に入る寿命の長さなのです!!
夏になるとどこででも見かけるセミ、鳴き声を聞くと暑さが倍増しますよね。
今年の夏は今日ご紹介したことを意識するとちょっと違う角度からセミを見れるかもしれないですね。
大人になった今では「うるさいなあ。」としか思ってなかったかもしれませんが、子供の時とは違った見方で目を向けてみてはいかがでしょうか。
そして、いつか子供たちにセミのことを聞かれるようなことがあれば、幼虫期間はもちろん、胸を張って正しい知識を教えてあげましょう。