バドミントン国際大会の一つ大阪インターナショナルチャレンジを観戦
2017/04/05
バドミントンの国際大会レベルを見たくて大阪インターナショナルチャレンジ2017へ行ってきた
大阪インターナショナルチャレンジ準決勝は2コートで行われました
2017年4月1日に表題の通り日本で開催される2つのバドミントンの国際大会の1つ大阪インターナショナルチャレンジ2017を観戦しに行きました。
場所は例年通り守口市民体育館で開催されました。
バドミントンの国際大会がなぜ守口市で開催されるのかは謎ですがスーパーシリーズの東京と大阪インターナショナルチャレンジの2つが毎年日本で開催されます。
この日はそんな大阪インターナショナルチャレンジの準決勝を観戦しました。
会場には選手としてではないですが早川賢一、舛田圭太、佐藤翔治、内藤真実、廣瀬栄理子、小椋久美子等々バドミントンに詳しい人なら誰でも知ってるような大物がコーチやゲストで来ていました。
小椋久美子さん
練習中の早川のスマッシュは異次元のスピードでした(笑)
これから活躍するような若手選手の参加が多いですがバドミントン歴1年半の観戦マニアの視点で気づいたことやこの大会レベルで開催中調べたことなどを自分の忘備録として綴りたいと思います。
(やたらと国際試合のトップ選手とかは色々知ってますが自分のプレーの方は初心者に毛が生えたようなレベルなのであしからず(笑)
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大阪インターナショナルチャレンジ参加の選手層
バドミントンにおけるインターナショナルチャレンジレベルの国際大会を見に行くのが初めてだったのでどれぐらいの層の選手が出場しているのか気になっていました。
前回私が行ったYONEX OPEN JAPAN(ヨネックスオープンジャパン)ではタカマツペアやLee Chong Wei(リーチョンウェイ)といった世界のトップ選手が参加しています。
ただしヨネックスオープンジャパンのようなSUPERSERIES(スーパーシリーズ)とは違い大阪も含めインターナショナルチャレンジはこれから活躍する若手が中心になっています。
高橋沙也加 v.s. 橋本由衣
バドミントンの世界ランキングだと上で20位ぐらいから下は300位など幅広いです。ただこのレベルでのランキングはSUPERSERIES程あてにできないように感じました。
流石にランクが20位の選手は強いですが50位の選手が150位の選手に必ず勝つ実力差があるかというとそうでもありませんでした。
そもそもこの世界ランキングは過去1年間の結果でポイントが付与されているのでジュニアで強かった選手が300位で上位進出もあります。
他にもSUPERSERIESに出ていた選手が他のペアと急遽組低いランキングだけどめちゃくちゃ強いみたいなことがあります。
今回の国際大会の準決勝に進出していた選手の試合時のランキングはこのような感じでした。
髙橋沙也加(日本ユニシス)WS81 (タカマツペアの高橋礼華の妹)
大堀彩(トナミ運輸)WS20 (桃田賢斗が所属しているNTT東日本から男子だけのトナミ運輸へ初めて移籍した選手)
橋本由衣(NTT東日本)WS47
櫻本絢子/高畑祐紀子(ヨネックス)WD54
永原和可那/松本麻佑(北都銀行)WD44 (高橋礼華・松友美佐紀に勝利したことがあるペア)
五十嵐優(中央大学)日本A代表 MS180
小野寺裕介(日本ユニシス)MS178
権藤公平/渡邊達哉(トナミ運輸)MD174
井谷和弥/高階知也(トリッキーパンダス)MD932 XD93
西川裕次郎/野村拓海(法政大学)
女子シングルスでは世界ランキングでいうと大堀彩が圧倒的に優勝しそうでしたが準決勝で韓国の選手に負けました。
しかしランク81位の髙橋沙也加がその韓国選手を決勝で破ってタイトルを手にする結果に。
高橋沙也加はこれで大阪インターナショナルチャレンジ3回目の優勝です。
勝利して笑顔の高橋沙也加
ダブルスですが1番期待していたのがタカマツペアにも勝ったことがある永原和可那/松本麻佑ペアです。
第一シードで世界ランキングも今回の国際大会で1番高いペアですが準決勝で韓国ペア(Kim So Yeong/Yoo Hae Won)に負けました。
松本・永原ペア
そしてこの韓国ペアがそのまま優勝したのですが、この韓国ペア実は最近組んだペアでそれぞれがスーパーシリーズでもベスト8とかに入ったことがある選手のようでした。
通りで強いはずです。
男子の準決勝でも世界ランク180位の五十嵐優選手がタイのKhosit Phetpradab選手(世界ランク51位)を倒し、決勝でも台灣のHsueh Hsuan Yi選手を下して優勝しました。
なのでインターナショナルチャレンジレベルの国際大会ではランキングはほとんどあてにならないというのが率直な感想でした。
バドミントン国際大会での大阪インターナショナルチャレンジの位置づけ
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バドミントンの世界でインターナショナルチャレンジというレベルが余り馴染みがないかもしれませんが下から2つ目3つ目といった感じでしょうか。
わかりやすくするためにバドミントンの国際大会レベルを並べていたいと思います。
Level 1 : (オリンピック、世界選手権)
Level 2 : Superseries Premier – スパーシリーズプレミア
Level 3 : Superseries- スーパーシリーズ
Level 4 : Grand Prix Gold – グランプリゴールド
Level 5 : Grand Prix – グランプリ
Level 6 : International Challenge – インターナショナルチャレンジ
Level 7 : International Series – インターナショナル
ということで大阪インターナショナルチャレンジはこれから高みを目指す若手の登竜門的なバドミントンの世界大会になっています。
佐々木翔コーチ
ちなみに2018年からはSuperseries Premierのもう1ランク上の大会ができるそうです。
その名もSuperseries Premier of Premier
ちょっと無理矢理感があるような名前のような気もしますが…
これを受けてヨネックスオープンジャパンは2018年からスーパーシリーズからスパーシリーズプレミアに格上げされるようです。
日本人選手の国際大会での活躍
早川賢一コーチ
タカマツペアがリオオリンピックで優勝したのは記憶が新しいですが日本人選手のレベルが全体的に世界のバドミントンに通用するようになってきていると思います。
これによってバドミントン新たに興味を持った人が増えたと聞きますが、オリンピック直後は私の行っているサークルへの参加者も急に人が増えたことがありました。
ただ一時的でその後は元の人数に戻りました(笑)
女子シングルスの山口茜は2016年に韓国オープン、デンマークオープンに優勝と立て続けに優勝しました。
松尾静香 選手
ソノカムペアこと園田啓悟・嘉村健士ペアも香港オープンで初のSuperseries制覇と女子が強いイメージの日本もバドミントンで男子も結果を残してきています。
そして今回の大阪インターナショナルチャレンジと同時期に開催されていたインドオープンでも女子ダブルスの米本小春・田中志穂が初のスーパーシリーズのタイトルを掴み取りました。
これは、WDで垣岩・前田、高橋・松友に続く日本人で3組目のSuperseries優勝ペアになるようです。
これからの国際大会の予定
今年は全英オープンとインドオープン終了時点で田中・米本ペアが優勝。
日本人では今までマレーシアオープンやシンガポールオープンでの優勝者がいないのでなんとか頑張ってもらいたいですね。
3月 全英オープン(YONEX All England Open)
インドオープン(YONEX SUNRISE India Open)
4月 マレーシア・オープン(CELCOM AXIATA Malaysia Open)
シンガポール・オープン(OUE Singapore Open)
6月 インドネシアオープン(BCA Indonesia Open)
オーストラリアオープン(CROWN GROUP Australian Open)
9月 韓国オープン(VICTOR Korea Open)
ヨネックスオープンジャパン(YONEX Open Japan)
10月 デンマークオープン(YONEX Denmark Open)
フランスオープン(YONEX French Open)
11月 中国オープン(THAIHOT China Open)
香港オープン(YONEX SUNRISE Hong Kong Open)
12月 スーパーシリーズファイナル(ドバイ)
かつての中国のように日本代表がタイトルを総なめとという時代が来るよう頑張って欲しいと思っています。
今年は福島由紀・廣田彩花、米本小春・田中志穂、松本麻佑・永原和可那ペアが世界ランク常時8位以内に入るような活躍を個人的に期待しています。
後は日本が余り世界で通用していない混合ダブルスも渡辺勇大・東野有紗ペアに数野・栗原を超えるよう頑張って国際大会レベルで上位に食い込んでほしいですね。