八十八夜という茶摘みの歌詞、 一体どういう意味が込められている?
2018/06/18
八十八夜という懐かしい茶摘みの歌詞の内容
みなさんは、「八十八夜」って言葉聞いたことありますか??
「夏も近づく八十八夜~♪」という歌詞は聞いたことがあるのではないでしょうか?
テレビのコマーシャルでもでも流れていたこともありますし、1度は耳にしたことがある歌詞かと思います。
でも、みなさんは、八十八夜の正確な内容は知らない方も多いはず。
あなたは自信を持って「八十八夜の歌詞の内容は○○です!!」と言えますか?
今回は、そんな歌詞の意味を中心にお話ししていきたいなと思います。
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八十八夜っていつ
八十八夜とは、立春から数えて88日目の、5月1日から3日頃をいいます。
つまり、春から夏にかけて変わる節目の日のことです。
「八十八」という文字を、重ねると「米」という文字になるのは、知っていますか?
昔から米や、お茶を作っている農家の人たちにとっては、八十八夜は特別な日になっています。
作物の種まきをしたり、田んぼの苗代を作ったり・・・。
野菜や果実の種をまく日の目安だったんですね~。
また八十八夜は、霜もなく安定した気候になります。
なので、種まきには最適な時期です
さらに、茶摘みが盛んになって、特にその日に摘んだ茶の葉っぱは縁起がいいんだとか。
みなさんおなじみの「茶摘み(ちゃつみ)」という童謡がありますが、この歌詞に茶摘みのことについて書かれています。
夏も近づく八十八夜
野にも山にも若葉が茂る
あれに見えるは
茶摘みぢゃないか
あかねだすきに菅(すげ)の笠
日和つづきの今日此の頃を
心のどかに摘みつつ歌ふ
摘めよ 摘め摘め
摘まねばならぬ
摘まにや日本の茶にならぬ
特に、「摘まにゃ日本の茶にならぬ」からは、八十八夜のときにどれだけ茶摘みをすることが重要なのかが強調されていますね。
でも、実際は、産地の温暖化などによって茶摘みの時期は異なってしまいます・・・。
なぜ八十八夜に茶摘みなのか
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童謡にも出てくるように、八十八夜に=茶摘みのイメージがありますが、そもそもなぜそのように連想するようになったのでしょうか?
上記でも言いましたが、実際にはお茶を摘む時期は地域によって異なります。
日本では、1年に3回摘む時期があります。
1回目は4月下旬ころから5月、2回目は6月下旬から7月上旬、3回目は8月です。
1回目に摘まれたお茶を「1番茶」と呼び、2番目に摘まれたお茶が「2番茶」・・・と続いていきます。
1回目に摘んだ時期が、ちょうど八十八夜の時期にあたるんですね。
八十八夜に実際に茶摘みをするのは、関西地方だそうです。
この時にに収穫される茶葉は、俗にいう「新茶」です。
新茶は、普通の茶葉に比べると、香りが良くテアニンという成分が多く含まれていて、リラックス効果など体に嬉しい効能がギュギュッと詰まっているんです。
もちろん味もおいしいので、昔から重宝されているそうです。
また、八十八夜に摘まれた茶葉を飲むと長生きできるという言い伝えもあるほど、新茶は昔から人気だったみたいですね。
八十八夜の意味について理解は深まったでしょうか。
ここで余談ですが、この童謡ですが、なんと1912年に発表されたものなんです。
明治から八十八夜は、時期や、種まきの目安として大切にされていたんだということですね!
お茶の歴史も深く、1200年になるんだとか。
お茶も昔は、高級品とされていましたが、大正時代から、庶民が飲めるようになったそうです。
お茶は、心を癒してくれますしこれからも飲み続けたいですね。
歌詞の意味を知った今、春から夏の変わり目に童謡を思い浮かべて新茶を飲んでみてはいかがでしょうか?