入浴は食前か食後すぐかで大違い!? 正しいお風呂との付き合い方
2018/07/31
食前と食後すぐの入浴
一日の汚れを落とし、心と体を癒してくれるお風呂。
あなたはいつお風呂に入っていますか?
仕事から帰って真っ先に食前にお風呂に入るという方と、夕食を食べてから入浴される方に別れるかと思います。
お仕事をされているとなかなかゆっくりできる時間がなく、ご飯を食べてすぐ入浴される方もおられると思います。
私もその中の一人でした。
しかし、この食前と食後の入浴は単なるお風呂に入るタイミングの問題だけでなく大きな違いがあると言われています。
お風呂はこれから先の人生、ほとんど毎日付き合っていくものなので、ぜひ正しいお風呂との付き合い方をあなたにも知っていただきたいと思います。
まず、入浴はどう体にいいのか?
入浴は疲労回復や心身のリラックスによるストレス解消、血行促進による肩こり・腰痛の改善に有効です。
副交感神経にもいいとよく言われます。
自宅で手軽にできる疲労回復方法ですよね。
ただこの効果も入るタイミングで大きく危険が潜んでいます。
今回はこの入浴には食前と食後の違いについてまとめてみました。
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食後の入浴の危険性
結論から言うと食後の入浴は身体に悪く食前に入るほうがいいと言われています。
その理由ですが、食後に入ると簡単に言うと消化不良を起こし胃腸の調子が悪くなるからです。
まずは全身の血液の流れから考えてみましょう。
人間の体は主に使っているところに血液が集中します。
運動中は筋肉、頭を使っているときは脳に血液が集中します。
さらに、食事中は胃腸や肝臓に血液が集中します。
食べ物の栄養は分解や合成をして、全身に送られているのです。
食後、消化のために胃や腸に血液が集まっているときにお風呂に入ると、体の隅々まで血液がいきわたり、胃腸への血液が不足し、消化吸収の働きは低下します。
その結果、食物の消化が不良となるのです。
実際に入浴時に、超音波で観察すると胃腸の運動が停止することがわかります。
食前のお風呂がベスト
前章では食後のお風呂が胃腸に悪いということがわかりました。
なので食前にお風呂に入られることをお勧めします。どうしても食後に入ると身体に負担がかかるので食前がお風呂に入るのにはベストタイミングです。
しかし、どうしても食後に入浴される方は、最低でも食後1時間は休んでから入ることをお薦めします。
そんなどうしても食後になってしまった場合の少しでも負担を少なくするにはどのように入ればいいのでしょうか?
☆効果的な入浴方法
38度のぬるめのお湯に20分入ると、リラックスして熟睡できます。
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驚くことに、30分以上の長風呂は長距離走と同じくらい体力を消耗させるほか、水分が失われて血圧が上がるので注意が必要です。
また、浴室と浴槽の温度差にも気を付けてください!
冬場の冷えた脱衣所や浴室は血圧を上昇させ、さらに浴槽の熱いお湯が一段と血圧を上昇させるために、心臓に大きな負担がかかります。
この浴室と浴槽の温度調節によって、入浴中の死亡事故をかなり防ぐことが可能なのです。
酔っているときの入浴も危険
食後のお風呂が危険というお話をしましたが飲酒も共に血行を良くする効果があります。
そこで、血液は大量に皮膚表面に集中して脳の血流が減少し、貧血を起こしやすくなります。
☆入浴は心臓にも負担をかける
お風呂の入り方を誤ると心臓の負担となり、心臓発作を起こす危険性があります。
日本全国では、年間1万人近くが入浴中に亡くなっていると考えられています。
その多くは65歳以上の高齢者が多いですが、あなたも上記のような入浴時の事故には注意し、安全にお風呂に入ってくださいね。
まとめ
食後のお風呂が危険だということが少しは分かっていただけたでしょうか?
食後のお風呂→消化不良を起こし胃腸に負担
理由→入浴中には身体全体へ血液が拡散し胃腸に血液が行きにくい→胃腸が働かない
・お風呂は食前に入るべし
[食べてすぐはお風呂やめときなさい]と母親に言われるかたもおられると思いますが、実際になぜ食後の入浴が危険かということを知ると、あと30分してから入ろうかなと気を付けたくなりますよね。
お風呂とご飯の順番を少し気にしていただき、ご自身の体を大切にしていただければと思います。
せっかくの癒しの時間ですから、皆さんの健康にプラスになるよう、食後の入浴は控えて食前にしてくださいね。
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