エアカナダ ビジネスクラス搭乗記 カルガリー行きB767の座席はユニークな旧タイプシート
2019/07/24
エアカナダでビジネスクラス利用は路線によって座席が大きく異なるので要注意
航空会社:エアカナダ (AIR CANADA)
AC10 NRT – YYC 成田 ー カルガリー国際空港
機材:B763ER (B767-300ER)
飛行距離:5018マイル
搭乗クラス:シグネチャークラス (ビジネスクラス)
座席:8A (クラシックポッド)
搭乗日時:2019年5月21日(火)21:42発
着陸時刻:午前11:45
到着時刻:午前11:50
機体番号:C-GLCA
飛行時間:9時間35分
今回ゴールデンウィークが終わった5月末に10日間ほどかけてカナダを周ってきました。
利用したのはカナダを代表するエアカナダ。まずは成田からバンクーバーから程近いカルガリーへと飛びました。
カルガリーからもバンクーバー、トロント、モントリオールと全てエアカナダでの移動です。
成田発カルガリーへのフライトは夏期間限定の運行となっています。冬の期間カナダは極寒のためか、エアカナダでは冬季運休の日本路線がいくつかあります。
ちなみに5月からが夏期間とされていますのでシーズンが替わり運行再開直後に搭乗したことになります。
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目次
エアカナダ日本への就航路線
簡単にエアカナダの説明を。 知ってるよ!という方はここを飛ばして搭乗記にお進みください。
エアカナダの位置づけですが、スターアライアンスに所属(ANAと同じ)しておりエアラインの格付け調査で有名なスカイトラックスから4星の認定を受けています。
日本からの就航路線及び使用機材は現在以下のようになっています。
使用機材
成田ーバンクーバー (YVR) B787-900
関西ーバンクーバー (YVR) B787-800
成田ーカルガリー (YYC) B767-300ER
羽田-トロント (YYZ) B777-300ER
成田ーモントリオール (YUL) B787-800/900
どの便も日本時間を夕方に出発し、バンクーバー行きを除いてはお昼から夕方に到着するスケジュールになっています。
今回はこの中の成田ーカルガリー区間を利用してきましたのでその様子を写真を多めにご紹介。
エアカナダのビジネスクラス利用でANAラウンジへ
今回成田空港からの出発ですがエアカナダのビジネスクラスを利用した場合は2つ(厳密には3つ)のラウンジをつかうことができます。
1つ目は成田をメインハブとするANAのANAラウンジ、そしてアメリカ唯一のスターアライアンス系であるユナイテッド航空の”ユナイテッドクラブ”です。
今回私は時間もなかったためANAラウンジを利用しました。使用できるラウンジが”厳密には3つ”と言ったのは、成田にはANAラウンジが2ヶ所あるためです。
今回ラウンジを利用するメインとも呼べる目的がありました。ANAラウンジにはシェフサービスと言って握り寿司を目の前で握ってくれるサービスがあります。
これを目がけてANAラウンジに入ります。この握り寿司のサービスは毎日15:30頃~16:30頃等時間が決まっていて1時間だけのサービスだけになります。
2つあるANAラウンジでも開催時間が異なるので事前にANAのホームページで確認が必要です。
安定のANAラウンジ、落ち着いた雰囲気でスタイリッシュ、居心地は最高です。
後ほど機内食が控えているのでヌードルバーで豚骨ラーメンだけサクッといただきます。
後々ラウンジでもっといっぱい食べておけば良かったと後悔(理由は後ほど)
食事を終えると10時間のフライトに備えてシャワーを済まします。長時間のフライト前にサッパリできるのはありがたい。
ANAラウンジのいいところはタオル系統はもちろんですが歯ブラシやカミソリ等のアメニティーが充実していること。
海外のラウンジではバスタオルだけってことがちょくちょくあります。最近利用したニュージーランド航空で利用したオークランド空港のラウンジもバスタオルしか備えられていませんでした。
さすが5星のANAさんです。
シャワー後にメインの目的であったお寿司をいただきました。空港でしかも飛行機に乗る前に新鮮なお寿司が食べられてテンションが上がります。
ビジネスクラスの座席はヘリンボーンシート
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今回利用した成田ーカルガリー区間は日本路線で唯一B767-300ERの機材が割当らている路線になります。
何を言いたいかというとエアカナダのビジネスクラスでは古いタイプのクラシックポッドと呼ばれる旧タイプのシートになります。
クラシックポッドと呼ばれる座席はヘリボーンシートになっています。(ヘリンボーンとはニシンの骨という意味)
1方で他路線のビジネスクラスでは最新のエグゼクティブポッドと呼ばれるリバースヘリンボーンタイプのシートが備えられています。
座席のコンフィグレーション(配列)は横3列の縦8列、合計24席になります。
今回の私が座席指定したのは8A、A列の最後尾になります。
A,F、Kの3列がありFとKの2列は向かい合わせの席になり、A列は1列だけの席になります。
こちらがA列の1列だけの座席で足が廊下へ向くような斜め配置になっています。
これをヘリンボーンシートと呼びますが、この形を採用している航空会社はそんなに多くないように思います。
私が知っているのはエアカナダとニュージーランド航空だけで、最近はこちらよりもリバースヘリンボーンと呼ばれる足を窓側もしくは中央に向けるタイプの方が断然多いように思います。(恐らくあまり評判がよろしくないのかもしれません)
ちなみにエアカナダも新シートからはリバースヘリンボーンの座席に変わりました。
中央F席の光景です、右列Kと足を真ん中に向かって突き出すような座席配列になります。
3列ですのでどの席からももちろん直接通路に出るこが可能です。
そしてこちらが1番右側のK列です。
窓側に背を向けてこちらも足を通路側に向けて座ります。
隣席とのパーティションは比較的低く隣の人の顔が見えるのがわかります。
ビジネスクラス最後尾にはエアカナダのロゴ
東京からカルガリーまでは5000マイルちょっと距離。偏西風の影響で往路は10時間かからずにカルガリーまでいけちゃいます。
座席が通常の状態
倒すとフルフラットにすることができます。
今回利用したA列だと座って左側に液晶モニターが埋め込まれています。
左下にある丸いところを押すと画面が出てきます。
画面の左側にコントローラーが埋め込まれていますが、見ての通りかなり古い印象を受けます。
座席右側にはペットボトルを置くところがありました。
上のシートが剥げているのがわかります。
モニターの下にはテーブルが収納されています。テーブルの右には安全のしおりや機内誌を入れる収納棚。
そして左手にはコンセントやUSBを挿入する場所に。
ユニバーサルタイプのコンセント、USB、イヤホンジャックが一箇所に集まっています。
座席左側後方には読書灯があります。携帯を座席左側にこのように置いていますが、収納スペースが全くないに等しく置き場に困りました。
モニターを引き出すとこのように真っ直ぐの状態で見れます。画質はかなり悪く最近のエコノミークラスのサイズとさほど変わらないような大きさです。
機内食 エアカナダのカルガリー行き、お味は残念な内容!?
食前にクランベリージュースをいただきます。北米ではどこでもあるクランベリージュースも日本ではほとんどみかけないので海外に行くとよく注文します。
エアカナダの機内食のメニューがブラック一色で超絶にカッコ良かったです。この写真であまり伝わらいのが残念。
機内食にもこのぐらい力を入れてくれるといいのですが….(笑)
前菜はサラダとエビ料理、そしてメインディッシュは
- 牛ヒレ肉のソテー
- 鶏肉
- おひょうのソテー
私はもちろん牛ヒレ肉のソテーが食べたかったのですが、私のところにオーダーが周ってきたときには既に売り切れ… チーン..
あえなく鶏肉を選ぶことになりました。
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エアカナダはいつも牛が真っ先になくなるようで前方の席に座らないと希望の品にはありつけないようです。
どうしても牛が食べたい人は1列目に座りましょう、確実です(笑)
ピーナッツとアーモンドが初めにサーブされました。 これは悪くありません、ただ後々のメインを考えて控えめに。
海老の山椒和え、ブランダード、マンゴーとコリアンダーのサルサ、アスパラガス、青梗菜と色々と乗っかていますがエビです(笑)
ミックスグリーン、赤・黃ピーマン、バルサミコヴィネグレット
鶏肉、ディジョンマスタードソース、蒸し小麦とオリーブ、パクチョイ、赤ピーマン
鶏肉ですが私の口にはあいませんでした… 鶏はカスカス味は薄くソースの味しかしませんでした。
最近日本発の機内食が残念なことが多いのですがエアカナダもご多分に漏れず…
フルーツは美味しかったです。海外で出てくるフルーツは甘くない水分だけといった感じが多いですがエアカナダのフルーツは甘く美味しかったです。これは日本発カナダ発に限らずそうでした。
最後はデザートのピスタチオブラウニーで締めくくり。こちらは美味しかったのですがもうお腹がいっぱいでじっくり味わえないのが残念。 ちょっと時間を挟んでから食べられるといいんですけどねー
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エアカナダの最新アメニティ
それではみんなが気になるエアカナダのアメニティキットです。
基本的に国際線であればどの路線でも同じアメニティになるかと思われます。少なくともカルガリー線とモントリオール線は同じものでした。
国内線のアメニティーは少し小さい入れもので違うものになります。
ちなみにここ最近エアカナダのビジネスクラスのことをシグネチャークラスと呼ばれるようになったのですが、アメニティもそれに伴って新しくなっているようです。
過去の搭乗記を見ているとファブリック生地のものを見かけましたが現在はこのような感じに♪
アメニティキットと一緒にスリッパが配られます。
他の航空会社ではアメニティキットが裸のままのことがありますがエアカナダは透明ビニール袋に入っていました。
スリッパにはエアカナダのロゴが入っています。 なにげに航空会社のロゴが入っているのって重要ポイントだと思っています。
ブランドみたいなものでしょうか? 先日ニュージーランド航空を利用したときは真っ白のスリッパが出てきましたが少し残念な気持ちになりました。
特にブランドロゴって大切だと思うし、ビジネスクラスでは特に頑張って欲しいところです。
アメニティキットに入っているグラス拭きが超絶にオシャレ
アメニティキットにはカナダ、モントリオール発祥の”WANT LES ESSENTIALS”というブランドが採用されています。
カナダと言えばメープルリーフでお馴染みの赤が企業カラーと思っていましたが最近は黒をメインとしたものが多いように感じます。
こちらのアメニティもそうですが食事のメニューもブラック一色という感じでシックでクールなイメージ。
アメニティの内容は
- アイマスク
- 耳栓
- クリーム
- リップクリーム
- 歯ブラシ
- フロス
- 靴下
- グラスクロス
アメニティの中でも飛行機ファンに嬉しいのはこの3レターコードで埋め尽くされたグラス拭きです。
飛行機好きなら方ならわかりますよね?この萌え感(笑)
しばらくどこの空港の3レターが載っているのか見入ってしまう程テンション上がりました。
よく見るとKIX (関空) NGO (セントレア)もありました!
シートをフルフラットにして就寝タイム
ビジネスクラスの醍醐味といえばフルフラットにして寝れるという点でしょうか?
機内食終了後、早速座席をフラットにしてベッドパッドを敷きお休みタイムに備えます。
座席指定したA列の最後尾8列目右後ろ側には他の席にはないスペースがあります。
ただでさえ収納スペースが少ないヘリンボーンシートなのでこういったスペースはありがたいですし左右の圧迫感が軽減されます。
就寝体制に入り足をオットマンに置いてみました。
横幅が窮屈なのがわかりますでしょうか? スタッガードシート(前後で配置がジグザグのシート)やリバースヘリンボーン(ヘリンボーンシートと足の向きが逆のシート)と比べて左右に圧迫感があります。
実際に寝返りを打つには難しく他の乗客の方は仰向けではなく横向きに寝ている人が多かったようです。
フルフラットにした状態からの目線
目が覚めてモニターを見るとカナダに入り、バンクーバーの少し北側を通過していました。
2回目の機内食 (朝食編)
就寝タイムが終わり到着の75分前になると2回目の機内食が提供されました。
到着時刻が朝11時なのでブランチになります。
洋食と和食のチョイスがあり私は洋食を選択。
メニューは
- グリュイエールチーズ入りオムレツ
- チキンソーセージのソテー
- ポテトのロースト
- 白豆
- ほうれん草
- 季節の果物
- ヨーグルト
- クロワッサン
- レーズンブレッド
本当欧米系のビジネスクラスは量が多いです…
こちらが和食を選んだ際に提供される釜飯風焼き鮭です。
カルガリー線の機内食について
今回のカナダ旅行ではエアカナダで合計5フライト経験しました。
ただ正直に言うと機内食は日本発のカルガリー線が1番残念なお味でした。
カナダの国内線やモントリオール発成田行きの方がめちゃうくちゃ美味しかったというわけではないですがカルガリー線程ひどいものではありませんでした…
初めてのエアカナダに期待していだけに少し残念な出だしとなりました。
エアカナダの名誉のために言っておくとエアカナダの機内食がマズイというよりは日本のケータリング会社もしくはカルガリー線に限ってよろしくない印象を受けたことを補足しておきます。
エアカナダのでカルガリー線のビジネスクラスを利用してみて感じたこと
B767は日本路線で唯一カルガリー線だけに使われています。
他のバンクーバーなどでは新しい機材、シートが採用されており同じ航空会社でありながら全く違う航空会社にいるような感覚でした。
今回のビジネスクラスシートは流石にくたびれ感を感じ古さを隠しきれません。
カルガリーはアジアへの就航路線も中国ぐらいと競争が少ないので古い機材が配置されているのではと推測しています。
バンフへ行くのに直行便で便利ですが直行便にこだわりがなければバンクーバー経由等で行くのも悪くない選択肢かと思います。
今回のカルガリー線でもう1つ感じたことがあったのですが、インド人の搭乗率がめちゃくちゃ高かったのです。
搭乗前のゲート付近でもインド人の山、機内後方エコノミークラスにも60%以上はインド人じゃないかという比率でした。
実際到着後カルガリー市内でもインド人が多かったので移住者が多いのかもしれません。
次回は787や777-300ERのビジネスクラスで使用されている最新シートを詳しく紹介していきます。
【無料でハワイに行ったりビジネスクラスに乗れる方法を紹介】
お金をかけずに飛行機に乗れる方法を紹介しています。ANAマイルを貯めて、ハワイへ行きたい、ビジネスクラスへ乗ってみたい方はチェックしてみてくださいね。
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