トルコ航空ビジネスクラス搭乗記 座席の寝心地が5スターを凌ぐ快適エアライン
2018/11/26
ターキッシュエアラインズのビジネスクラスは評判以上のクオリティーで日本人におすすめの航空会社
1月末にANAマイルで発券した特典航空券を利用してイスタンブール空港へとやってきました。そして今回はトルコ航空のビジネスクラスを利用してスペインはマドリードまで向かいます。
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ヨーロッパ旅行の目次
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- イスタンブール空港のラウンジが超絶豪華!スターアライアンス利用者は必須のラウンジ体験記
- トルコ航空ビジネスクラス搭乗記 イスタンブール-マドリード 座席の寝心地が5スターを凌ぐ快適エアライン 現在ココ
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航空会社:トルコ航空 (TURKISH AIRLINES)
TK1859 IST-MAD イスタンブール ー マドリードバラハス空港
機材:A330-300 (A333)
飛行距離:1690マイル
搭乗クラス:ビジネスクラス
座席:2D
搭乗日時:2018年5月23日(水)14:07発
着陸時刻:16:57
到着時刻:17:17
機体番号:TC-JOD
飛行時間:3時間55分
念願のトルコ航空のビジネスクラスに初めてイスタンブールからマドリードの区間で搭乗しました。以前マルタへ行くのにトルコ航空のエコノミークラスを利用したことがあるのですが評判の高いビジネスクラスに乗ってみたいという夢がようやく叶いました。
皆さんはトルコ航空にどんなイメージをお持ちでしょうか? トルコは一時期テロが頻繁に勃発したこともあり危険じゃないの?と思う方もいるかもしれません。
私のターキッシュエアラインズ(ビジネスクラス)のイメージは、シェフが機内に乗っていて機内食が超絶に美味しいのだろう!という前評判を聞いていたのでかなり機内食に期待していました。
イスタンブール空港のラウンジが超絶豪華!ラウンジ・イスタンブール体験記!
前回の記事で紹介したイスタンブール空港のラウンジ・イスタンブールも最高の豪華さと広さで圧倒されたので、ワクワク度マックスで搭乗です。
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目次
トルコ航空のA330-300でビジネスクラスなのに優先搭乗がない!?
シンガポールからイスタンブールへ到着したのは朝のAM7:40、そしてイスタンブールからマドリード行きの出発時刻は午後13:20と6時間もの乗り継ぎ時間がありました。
待ち時間が長かったもののイスタンブールのラウンジが素晴らしかったのでかなりの時間を有意義に過ごすことができました。
そんなラウンジを出て搭乗ゲートへと向かいます。
搭乗ゲート近くにあった出発の案内掲示板ですが、便数が尋常じゃないぐらい多いので出発間際までゲートが決まりませんでした。
5分おきに5便は飛んでいるような状況でしょうか、さすが世界1位の就航先数を誇るターキッシュエアラインズの本拠地だけあり圧巻です。
今回搭乗する便はA330-300の中型機なのですが沖止め利用でした。なので搭乗ゲートいっても搭乗券を見せた後はバスに乗り込みます。
ただここで問題、ビジネスクラス利用にも関わらず特に優先搭乗の案内もなくごちゃ混ぜで搭乗が始まってしまいました…
これだけは今回のマイナスポイント。これだけの便数が出入りしているとそんなの構ってられるかという地上係員の心の声が聞こえてきそうです。
当初搭乗予定だった6Eが印字されたボーディングパス
もう1つ、「え!?」となったのは搭乗券を見せた際に、事前に座席指定をした6Eから2Dに席が変更されました。特に搭乗券を再発行するでもなく手書きで「2D」へと搭乗券へ書かれているのです。
搭乗口で地上係員に「why!?」と尋ねても忙しそうにスルーされました。。
この時大きな不安が襲いました。2Dに座席が変更されたということは6列目などないA320などの小型機に変更されたのではないのだろうか!? (トルコ航空欧州行きの多くがA320やB737などの小型機で運行されています。)
このような小型機にあたってしまうともちろんプレミアムエコノミークラスのようななんちゃってビジネスクラスの座席になります。
と楽しみにしていたA330のフルフラットシートがなくなるのではないかとバスで移動している間ずっと気が気ではありませんでした。ターキッシュエアラインズのフルフラットシートを体験するというのは今回の旅行の最重要事項の1つでした(笑)
そしてバスでかなりの時間移動して駐機場へと到着しました。
バスが停まり機体を確認した瞬間、良かったー!と肩をなでおろします。
沖止めでバスに乗って搭乗するのってLCCやフルサービスの航空会社でも小型機の場合がほとんどなのではないでしょうか?
それにしても今回はA330ということもあって間近で見るとすごい迫力を感じます。
前方後方に別れて搭乗する様子
間近で見ると機体とエンジンの迫力に圧倒!
ビジネスクラスなので前方のタラップを利用します。
ターキッシュエアラインズA330-300前方部分
中型機のA330-300といえども、A320などとは迫力が違います。
トルコ航空ビジネスクラスの座席
機内に入って座席が変更された理由がわかりました。
seatguru.comより引用
こちらのA330、ビジネスクラスは5列までしかありません。もともとの私の席番号は6E。ということは同じA330の中でもどうやらビジネスクラスの席数が少ない機材に変更されたため搭乗口で座席が変更されたようです。
今回利用したA330-300ビジネスクラスのアブレストは2-2-2が縦に4列の24席仕様になっていました。しかしseatguruに記載されているのA330-300の唯一の仕様は5列目まで記載されています。(seatguruには掲載されていない仕様)
もしかしたらレイアウトが変更されているのかもしれません。1列減っているので座席のシートピッチを広げたのかもしれません。尋常でないような縦のスペース。
ビジネスクラスシートの特徴
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現在多くの航空会社が、ビジネスクラス用のシートにスタッガードやヘリボーンシートを採用しています。一方トルコ航空はそのようなシートは採用せず、シートは斜めではなく真っ直ぐに向いており、座席は縦横整列された昔ながらの座席配置になっています。
シート配列からもわかるようにトルコ航空の座席の大きな特徴は縦に広く横に狭いです。横6列のレイアウトなので横幅が狭くなるのは理解できるかと思います。
ただ実際に座ってみるとそれほどシート自体の狭さは感じません。全体的な横幅の狭さは収納スペースの少なさへとしわ寄せがきています。
4列の座席配列のシートであれば収納スペースがたくさんあり、食事用のテーブル以外にも横にテーブルが設置されているかと思います。
席の横にこのようなイヤホンジャックやUSBの差込口があるのですが、前方のスクリーン横にあるスペース、足を入れるオットマン下、座席横のこの小さなスペースが収納場所になります。
トルコ航空のビジネスクラスを利用する際、荷物などは基本的に全てオーバーヘッドコンパートメントに入れることが前提になるかと思います。
ちなみに先程のイヤホンジャックに挿すヘッドセットはノイズキャンセリング機能付きのフィリップス製のものでした。
スクリーンの間に設置されている収納ポケット
トルコ航空座席のデメリット部分を先に述べましたが、横が狭い分、縦のシートピッチにかなり余裕があります。
物を何も置いていない状態ですが足元の広さがわかりますでしょうか? 続いて荷物を置いて自分の足が入ると広さを実感できるかと思います。
足を伸ばしても私の短い足では全く前に届きません(笑)前方のスペースが広すぎるというおかげで席から立たないと前方周辺に置いているものは何も取れないという贅沢な悩みです。
横から見るとよりシートピッチの広さがわかります。
モニターの詳しいサイズはわかりませんがビジネスクラス最大級なのは間違いないでしょう。
フルフラットシート
トルコ航空のビジネスクラスは通常配列のシートですがフルフラットになります。
私が1番強調したいポイントなのですが、スタッガードでもヘリボーンシートでもない通常配置のフルフラットシートが最強だと今回強く思うようになりました。そのポイントは足元の広さにあります。
その点も後ほど写真を交えて詳しく説明していきたいと思います。
座席をリクライニングさせるスイッチですがMRとM+スイッチを押しても反応せず。最後まで何のためのスイッチかよくわかりませんでした。
まずはこちらが軽くリクライニングを倒した状態
そしてこちらがフルフラットにした状態
フラットの状態にするとシートとオットマンが繋がります。これが先程行っていた通常配列のフルフラットシートの大きな利点なのですが、足元を遮るものがない!
スタッガードシートやヘリボーンシートになると限られた穴の中に足を入れることになります。
こちらのシートは他社のスタッガードシートのオットマンです、就寝時にこのオットマンに足を入れると、足のスペースが限られているためその姿勢から全く動くことができません。
足で身体全体が固定されているような感じで、寝返りはもちろん少し左右に動くといったこともできませんでした。そうすると同じ体勢で長時間いることになり腰に負担がかかります。
実際私は腰痛持ちなので、せっかくフルフラットシートなのにこのオットマンのスペースが狭いことでかなり大きな苦痛になるのだと思い知らされました。
実際に写真で確認できると思うのですがトルコ航空の座席では足を遮るものがありません。
実際に寝てみてもこの通り贅沢な足物のスペースのおかげで寝返りも悠々と打つことが可能です。
そしてもう一つトルコ航空の座席の良い点は、シートの絶妙な硬さ加減です。たまに他社のフルフラットシートでもシートが硬かったり、シートの屈折部分が身体に触れて痛かったりとしますが、ターキッシュエアラインズのシートは絶妙なシートの硬さ加減で、硬すぎず柔らかすぎず、シートの出っ張りもなく最高の寝心地でした。
まるでホテルのベッドに寝ているかと錯覚するほどの快適さで、短いフライトにも関わらず到着まで爆睡状態でした(笑)
このシート見た目は普通に見えますが最高に気持ちの良いフカフカ感があり、次回はぜひ長距離線で利用してみたいと思うような内容の座席でした。
トルコ航空ビジネスクラスの機内食は空飛ぶレストラン
トルコ航空の機内食はフライングシェフによって提供され、多くの高い評価を受けています。実際私が味わったビジネスクラスの機内食も見た目は普通に見えるにも関わらず日本人にあう味で非常に食べやすく美味しいという印象を受けました。
5つ星と呼ばれるシンガポール航空やエバー航空の機内食も悪くはないのですがトルコ航空は本気で美味しいと思えるレベルの機内食は初めてでした。
ちなみに搭乗時に手作りのミント入りレモネードをいただきました。レモネード好きには最高のウェルカムドリンク
まずは前菜のサラダですがこれさえもチーズと野菜の絶妙なマッチングでとても美味しくいただけました。本当に見た目は普通に見えるのですが前菜でこれほど食べやすかったのは初めてで感動するレベル。
このチーズが隠し味になっているのでしょうか? 絶妙な食感
そしてチーズのセレクションとベーグル
この黄色い物体なにかわかりますか? 卵料理なのかアイスクリームなのかよくわかっていませんでしたが、レモンのタルトでした。よく海外のデザートである甘過ぎるということもなく美味しくいただけました。
そして前菜が終わると、メイン料理は定番の”ビーフ&フィッシュ”からのチョイスです。
洋食は牛肉にニョッキとブロッコリーが添えられています。正直なところ見た目は全然よろしくはなかったのですが、海外でよく食べる赤身肉とは違い柔らかく味付けも日本人にあっていて本当に美味です。 誇張でなく本気で美味しかったです(笑)
そして魚のメニューはスズキになります。こちらは食べていないのですが相方は美味しく食べていたようです。2人でトルコ航空のクオリティーの高さをべた褒めしていました(笑)
ターキッシュエアラインズのビジネスクラスを利用してみて
今回のトルコ航空のビジネスクラスを体験した感想を完結にまとめると座席と機内食は5つ星以上の価値があると思いました。そして残念だったのが空港でのグランドサービスでした。機内のサービスは他の5つ星航空会社には劣るけど4つ星ぐらいの最低限の接客という印象を受けました。
ただ私は5つ星のようなベッタリとしたサービスよりも外資系の若干放置ぐらいでも全然気にならず、座席や機内食の方を重要視しているのでシートや機内食が良かった私にはドンピシャの航空会社となりました。
もしもトルコ航空の機内サービスがANAやシンガポール航空レベルになれば5星になることは間違いないというレベルです。
ANAやシンガポール航空の名誉のために言及しておきますが、やはり気遣いという多くの日本人が重要視する点ではANAなどのほうがずっと高いレベルなのは言うまでもありません(笑)
ぜひ1度トルコ航空のフルフラットシートを体験することを強くおすすめします。
次回はアムステルダムからバンコク行きで利用したエバー航空の搭乗記です。
エバー航空ビジネスクラス搭乗記 B777-300ERでヨーロッパからバンコクへ
同じスターアライアンスのシンガポール航空が2018年4月に世界で初めてB787-10を就航させました。今回の新機材はANAを含む他社の特典航空券で発券が可能となっています。先日そんな世界初就航した787-10に初搭乗してきました。
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