シンガポール航空は評判通り快適?ビジネスクラス搭乗記 イスタンブール編
2019/01/15
シンガポール航空ビジネスクラス 座席幅が広いレア機材B777-200ERに搭乗
1月末にANAマイルで発券した特典航空券を利用してシンガポールチャンギ空港へとやってきました。
ANA特典航空券 オープンジョーを使ったヨーロッパ行きをオールビジネスクラスで発券
ヨーロッパ旅行の目次
- ANA特典航空券でヨーロッパ行きを発券
- ヨーロッパ旅行に向けてフライトログブックを開始
- シンガポール航空ビジネスクラスで行く福岡発シンガポール行き
- シンガポール航空ビジネスクラス シンガポールーイスタンブール レア機材B777-200ERで長距離移動 現在ココ
- イスタンブール空港のラウンジが超絶豪華!スターアライアンス利用者は必須のラウンジ体験記
- トルコ航空ビジネスクラス搭乗記 イスタンブール-マドリード 座席の寝心地が5スターを凌ぐ快適エアライン
- エバー航空ビジネスクラス搭乗記アムステルダム-バンコク
- エバー航空ビジネスクラス バンコク-台北で同一機材短距離路線の違いを味わう
- シンガポール航空ビジネスクラス 台北-シンガポール
- シンガポール航空787-10ビジネスクラス搭乗記 シンガポールから関空へ快適最新機材の旅
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航空会社:シンガポール航空 (SINGAPORE AIRLINES)
SQ392 SIN-IST シンガポール ー イスタンブール・アタテュルク空港
機材:A777-200ER (B772)
飛行距離:5386マイル
搭乗クラス:ビジネスクラス
座席:17A
搭乗日時:2018年5月23日(水)1:48発
着陸時刻:7:37
到着時刻:7:42
機体番号:9V-SVB
飛行時間:10時間35分
日本からおよそ3000マイル移動し、シンガポールからは5000マイル越えの長距離フライト
シンガポール航空は今年も英・スカイトラックス社に5星の称号を受けました。今回はそんな評判上々のシンガポール航空のビジネスクラスを利用してきました。
目的地はアジアとヨーロッパを結ぶ中継地トルコのイスタンブール。
シンガポールからイスタンブールまでの区間には、シンガポール航空が週5便と、トルコ航空が毎日運行されています。
シンガポール航空ですが、イスタンブールなどの主要路線には毎日飛んでいるような気がしていました。正直意外と思われる人も少なくはないでしょうか?
トルコ航空がB777-300ERの主力長距離線仕様の大型機材を使用する一方、シンガポール航空はB777-200ERと、メインで使用しているB773ERよりも少し小ぶりな機材を割り当てています。
しかもこのB777-200ERはシンガポール航空でも9機しか所有していない珍しい機材。
今回はそんな777-200ERのビジネスクラスを利用し、ラウンジ、搭乗から機内の座席、機内食まで徹底的にリポートしていきます。
目次
ラウンジ (シンガポール航空&プライオリティパス)
シンガポール到着後、無料で利用できるトランジットツアーへ参加しました。
その中でも最近シンガポールの有名観光スポットになっているGarden by the Beachに行ってきました。午後8時頃に観光を終え、イスタンブール行きの便に搭乗するためチャンギ空港へと戻ります。
まずは休憩するためにラウンジへ向かいます。通常シンガポール航空のビジネスクラス以上を利用するとシルバークリスラウンジを使用することができます。
前回利用したシルバークリスラウンジの様子はコチラ
ただ前回にも十分にこのラウンジを利用していたため、シルバークリスラウンジはシャワーだけ浴び、違うラウンジを覗いてみることにしました。
SATSラウンジ (SATS Premier Lounge)
元々は第1ターミナルにあるタイ航空のロイヤルオーキッドラウンジを利用してみたかったのですが、あいにく夜の時間帯には既に営業が終了していました。
そこで今回訪れたラウンジはプライオリティパスで利用出来るSATSラウンジを利用しました。
(プライオリティパスは楽天プレミアムカードを保持していれば無料で発行することが可能です。)
シンガポール・チャンギ空港には第1ターミナルと第3ターミナルの2箇所にSATSラウンジがありますが今回は第1ターミナルの方を利用。
エントランスがかなり洗練された雰囲気のSATSラウンジ
シンガポール航空のシルバークリスラウンジよりもこじんまりした小さなラウンジ。しかし、人が圧倒的に少ないためこちらのほうが席に座ってゆっくりできる様子。
シルバークリスラウンジは何度か行っていますがいつも人でいっぱいで混雑していることが多いでように感じます。
食事も用意されていますが機内食に備えて食事は取らず、シンガポール名物?の100PLUSだけ飲みながらの休憩
ご覧のようにかなり人は少なく穴場かもしれません。
ラウンジ奥にはマッサージチェアーも完備
なんていうのでしょうか、居酒屋の個室にあるカップルシートのような座席まであります(笑)
シルバークリスラウンジ (シンガポール航空)
シャワーを浴びるためだけにシルバークリスラウンジへやってきました。
先程シルバークリスラウンジは混んでいることが多いと言いましたが、今回初めてこんなに空いている状態に遭遇しました(笑)
一般的なドリンクも置いてありますが、もちろんシンガポール名物?の100プラスもあります(笑)
シャワーだけさっと利用してきました。バスタオルから髭剃りまで必要なものは全て揃っているので便利。
シャワーを清掃している人がいるのですが、6つほどあるシャワーを1人終える度に清掃、アメニティの入れ替えをやられていてすごい大変そうでした。本当に感謝です。
それではラウンジを出てゲートへと向かいます!
莫大なチャンギ空港、広すぎて正直歩き疲れます(笑)
座席 〈シンガポール航空で最もシート幅が広いビジネスクラス〉
大きな遅れもなくSQ392便イスタンブール行きへ搭乗開始
運命の分かれ道を左側へと進みます
今回の機材B772ER、ビジネスクラスの座席はA380やB773ERの旧シートと同じタイプのものになります。
現在A380とB773ERは、両機材共に772ERと同様の旧シートと新しいタイプのシートが混在しており徐々に全て新シートへと移行を進めています。以前にA380を利用したときも同様のシートでした。
詳しくは以前利用したシンガポール航空A380 ビジネスクラス搭乗記で詳しく紹介しています。
ぜひ参照してみください。
ちなみにシートは古いタイプのものですが機体は搭乗時6才とシンガポール航空の平均使用年数でした。レジ番号は9V-SVB
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seatguruより引用
私は今回窓側後方の17Aを事前に座席指定しました。
ビジネスクラスのシートは横4列の縦6列で26席あります。そして横4列のため通路にはダイレクトに出入りが可能。
シート縦のシートピッチは76インチあり(1インチ約2.5cm)、横幅は30インチ。この横幅の広さがシンガポール航空のビジネスクラスの中でもダントツに広いのが特徴です。
前回利用したA330の座席では横幅が24.5インチでした。どれだけ今回のシートの横幅が広いのかがわかると思います。
私が利用した窓側最後方の座席17A、座席の横幅が半端ないです。普通に2人は座れます。
見た目は他社エアラインと比べると”ゴツイ”という印象を受けます(笑)
窓側の席は特に1列なので横幅の大きさが目立ちます
中央2列席後方
座席後ろからの眺め、モニター画面も大きいですが、外枠の大きさもかなり感じます。
窓際後方(17A)からの眺め
続いて座席周りの紹介です。斜め前方には機内誌や安全のしおりなどの冊子を収納するスペース、そして後方には開閉できるふたがついた収納スペースがあります。
機内誌や安全のしおりを収納
この中にはノイズキャンセル機能のついたヘッドセットが入っていました。
そしてそのヘッドセットが収納されていた上には、ヘッドセットを引っ掛けられるフックがあります。
前方スクリーン左側にも物を置けるスペースがあります。私はご覧のように新聞と利用前にスリッパをとりあえずここに置いていました(笑)
モニターの左下にユニバーサル電源が備え付けられている。
ユニバーサル電源の上にこのような小さな収納スペースがありました。何に使ったらいいのでしょうか? メガネを入れるには丁度いい大きさです。
モニター右側にはドリンクホルダー
座った状態での横の座席風景
足を入れるオットマン部分。一見広そうに見えますが就寝の際は左奥部分に足を入れないと収まりません。
フルフラットシート
お次は就寝用のフルフラットの状態に席を倒しました。このシートはリクライニングのスイッチボタンではフルフラットの状態にすることができません。
車の後方シートを想像してほしいのですが、席を倒すときはシートを前方に倒しますよね? 同じ要領でシート後方の裏側にレバーがついているのですが、そのレバーを引いて前に倒します。
そうすることで車のシートのように倒れフルフラットシートの状態になります。
おそらく初めてこのタイプの座席を利用すると、倒し方が分からずCAの方に尋ねる必要があるかと思います。私も初めての時には、どのようにして席を180度倒すのか必死で悩みました(笑)
シートを倒したらブランケットを敷きます。
実際に寝転がった状態で撮ってみました。足をオットマンのある左側に、頭を右側のスペースに入れます。このシートの場合頭が右の、足が左なので斜めになって寝る必要があります。
つまり頭側の左側は後方座席のオットマン部分(足元部分)のスペースが取られているので(次の写真を参照)、上半身を左側にして寝ることはできないシートになっています。
広いシートでフルフラットで足も伸ばせるのですが、足元もスペースが限られているので身体が就寝中あまり動かせないのが少し辛かったです。
寝るときにはここに頭を入れます。正直頭のスペースは狭いです。
頭部分がこのように右側部分を使用するようになっています。
保有機材によるシートの違い
シンガポール航空は現在下記の機材を所有しており、機材によりビジネスクラスのシートも大きく異なります。
- A380
- A350
- A330
- B773ER
- B772ER
- B773
- B772
- B78X (787-10)
そしてこれらの機材は多少の違いはあれど以下の4つにわけられます。
- 長距離路線新フルフラットシート
*シンガポール航空公式サイトより引用
- 長距離路線旧フルフラットシート
B772ER、B773ER(一部)、A380(一部)
今回の路線で利用したシート
- リージョナル(近中距離)フルフラットシート
B787-10
- リージョナル(近中距離)ライフラットシート
A330
機内食 シンガポール航空ビジネスクラスではオンラインで予約可能なブック・ザ・クック
シンガポール航空の機内食は数ある航空会社でも評判が高く、食事を期待される方も多いかと思います。通常ビジネスクラスですと2~3種類ほどのコースの中から機内でメニューを選択するかと思います。
しかしシンガポール航空はオンラインで機内食を選ぶことが可能になっています。
しかもただ選ぶだけでなくオンライン限定メニューが用意されているのです。
Book the Cook(ブック・ザ・クック)と呼ばれ事前にシンガポール航空のウェブサイトで限定メニューを選択することが可能です。
今回私も夕食と朝食両方をオンラインで事前予約しました。
夕食
前菜の生ハム
メインにはステーキを選びました。若干噛み切りにくい感じがしました。まずくはないのですがこういう赤身肉は日本人の中では好みが別れるかもしれません。
とってもジューシ~
ブック・ザ・クックにはお寿司もあるのですが、こちらは期待してはいけません。かなり後悔することになると思います(笑)
そして最後のデザート
量が少なく見えるかもしれませんがかなりお腹いっぱいになります。途中でサーブされるパンやチーズなどを遠慮してお腹の許容量をコントロールする必要があることを学びました(笑)
大事なのでもう1度いいます、見た目以上にお腹が膨れます!
朝食
夕食を終え座席をフルフラットにし、長時間爆睡していました。目覚めると朝食の始まりです。
朝食もブック・ザ・クックで事前予約しました。
目覚めたときにはインドを越えていました。ほんと一瞬でここまで飛んできたかのような感覚です。さすがビジネスクラス疲労を感じません(笑)
フルーツとパンで朝食の開始
メインはマレーシアやシンガポールでは定番のマレー料理、ナシレマを予約してみました。ライスの上の野菜が目玉みたい(笑)
一言感想を言うとめちゃくちゃ辛いです! 辛いのが苦手な人は要注意
こちらは点心の盛り合わせ
シンガポール航空だけに限らないのですが、海外で牛肉は赤肉が多く日本のように脂がのっていません。なのでかなり当たり外れがあるというのが正直なところ。
逆に東南アジアなどの航空会社では鶏肉の料理でハズレを引くことがないので、頭の片隅に入れておいてもらえればいいと思います。
そう分かっているにも関わらず私は前夜の夕食も牛肉を頼んでしまいました。(笑)
ANAマイルでも発券可能なシンガポール航空ビジネスクラスの長距離路線
今回のシンガポール航空のビジネスクラスで10時間越えのフライトですが、ANAマイルで発券しています。
通常シンガポール航空のマイレージプログラム、クリスフライヤー以外の航空会社のマイルではシンガポール航空の新しいシートの機材で、長距離区間(ヨーロッパやアメリカ、及び東京などの主要都市)のフライトは予約できないように制限されています。
なので通常、A350などの新しいシートを導入している路線のビジネスクラスを利用するにはシンガポール航空のマイレージプログラム、クリスフライヤーを利用する必要があります。
基本的にシンガポール航空は長距離路線には新しい機材を配備していますが、今回のように10時間を越えるような路線でも旧シートを使用されている路線では他社のマイレージプログラムでも利用可能になります。
ただ日本人にも人気のトルコ路線は特典枠はあまり多いとは言えず、今回も空席を確保するのに苦労しました。
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またこれと同様に基本的にはA380も他社マイレージプログラムで予約できないとされてきましたが、旧シートでは予約が可能になります。
現に季節運行されることがある関西線にA380が投入される場合でも利用可能になります。
ただシートはあくまでも旧シートになるので過度な期待は禁物です(笑)
シンガポール航空のビジネスクラスに搭乗して思うこと
シンガポール航空はこれまで7回程利用していますが改めて感じるのは、どのCAの方に当たっても一定のサービスレベルが保たれているなと改めて感じました。
ただ評判は高いですが過度の期待は禁物です(笑) 初めてシンガポール航空を利用したときは、5星ということでかなり期待していました。
ただ実際に利用してみると、意外と普通というのが率直な感想でした。というのも日本人は元々日系の高いサービスを知っているのでそこまで感動することはないと思います(笑)
ただ北米やヨーロッパなどの航空会社に比べるとずっといい印象をもちます。
他の5星の航空会社でもほとんど悪いことはないですが人によるサービスの差がかなりあったりします。そういう点では接客で嫌な思いをすることは1度もなく快適に過ごせました。
既述のようにサービスは満足できるレベルでした。
ただ機内食は最高に美味しい!というには何かが足りないという感じでした。
せっかくのレビューなので、いいところだけでなく、マイナス部分もガチンコで発信していきます(笑)
個人的な感覚でいうと、トルコ航空よりも接客サービスは良いけれども、機内食はトルコ航空やエバー航空の方が美味しいかなと思います。
でも以前イマイチだったベトナム航空よりはずっと美味しいという感じでした。
今回このB772ERと同様のシートを利用するのは2回目です。
正直なところ前回A380を利用したときに設置されていた同じシートですがフルリクライニングするのに使い勝手が悪いと思っていました(スイッチでフルフラットにならないため)
しかし今回利用してみて、慣れたせいもあってか以外にも快適に過ごすことができました。(食事中にもフラットにする方法を見つけました(笑))
機内食が100点満点というわけではありませんが、シートの足元を除いては大変贅沢なスペースで快適に過ごせました。
そんな全体的な平均点高めのシンガポール航空、1度は試されてみてはいいんじゃないかなと思います。
いつかシンガポール航空の新シートも利用してみたいと思います。ということで今回の搭乗記を終えたいと思います。
次回は到着したイスタンブール空港の超豪華ラウンジのレポートです!
世界一大きな?イスタンブール空港の超豪華ラウンジ
2018年4月にシンガポール航空が世界で初めてB787-10を就航させました。今回の新機材はANAを含む他社の特典航空券で発券が可能となっています。先日そんな世界初就航した787-10に初搭乗してきました!
そんな最新のシンガポール航空787-10 ビジネスクラス搭乗記はコチラ
A380を関空からシンガポール行きで利用した際の搭乗記はコチラ
シンガポール航空A380ビジネスクラス搭乗記 何もかもがビッグスケールの超大型旅客機
福岡からシンガポール航空A330のビジネスクラスを利用した搭乗記はコチラ
シンガポール航空チャンギ空港のシルバークリスラウンジの様子はコチラ
787-10の前世代と言っていいでしょう、A330-300はシンガポール航空の短中距離路線を担っています。
シンガポール航空 A330-300のビジネスクラスで名古屋へ
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